発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

自閉症、細かいニュアンスを伝えにくい。

こんにちは、梅干し大好きmamemuchiです。白いご飯に梅干しもいいですが、美味しい梅味ふりかけも捨てがたい。私が近頃食べて好きになったのがこちらです。

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業務スーパーにて税込み84円で購入。

 

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↑ドラッグストアにて税込み158円で購入。

 

すっぱムーチョの方は、香りも味もお菓子のすっぱムーチョそのものでした。すっぱムーチョ好きなら気に入ると思います。

男梅の方は、人から勧められてその存在を知りました。開封すると、海苔の香りと梅の香りがフワっと。お味の方も、梅の酸っぱさが効いてて美味しい!

シュウは梅干しが嫌いなので、これらのふりかけは私ばっかり食べています。

 

ところで。小学校1年生にもなると、もう大人と同じようにおしゃべり出来てしまう子が多いですよね。・・・いや、小1どころじゃなく、幼稚園年中くらいからかな・・・?自閉症のシュウは言葉が遅いので、複雑な会話は難しいです。

小さい頃はそれでもよかったのですが、ある程度大きくなってくると正直な話・・・不便です。シュウが成長するのに比例して、こちらがシュウに伝えたい事も複雑化していきますから。細かいニュアンスが伝わらないのは何とももどかしいです。

 

1年位前、シュウが幼稚園年長だった頃の事です。

 

箸が上手に使えず、スプーンやフォーク使用が多かったシュウ。それでも本人なりに箸も使おうと頑張っていました。とある休日の昼時。昼食は肉丼でした。味付けしたこま切れ肉をご飯に乗せたものです。

シュウは箸で食べていました。握り箸でしたが、一生懸命に食事を口に運んでいました。肉だけ・ご飯だけなら何とか食べる事が出来ていました。

しかし、肉とご飯を両方一度に口に運ぶとなると話は別。難しいです。ボロボロとこぼれ落ちてしまい、なかなか口に入れられないシュウ。

何度もトライするものの、ちっとも上手くいかない・・シュウのイライラは頂点に達しました

 

「もおっ!もぉお~~~~(怒) もうごはんたべないっ!にくもたべないっ!!」

 

箸をぶん投げて号泣するシュウ。

 

そんなシュウに対して私は、スプーンを使う事を提案してみました。しかしシュウは怒りながら拒否。本人なりに譲れない思いがあるようです。ですから少々お行儀は悪いですが、「こぼれそうになったら手で押さえてもいいよ。」と伝えました。

ほら、小さい子って、箸(スプーン・フォーク)で挟んだ物が落っこちそうになると、おっと危ない・・・みたいな感じでパっと空いた手で押さえるじゃないですか。それくらいならまぁいいかなと。

 

少し落ち着きを取り戻したシュウは、再び肉丼に取り掛かりました。私のアドバイス通り、空いた手をフォローに使いつつ食べ始めました。最初のうちはそれで順調でした・・・が、途中からおかしな事に。

メインとサブが逆転し始めたのです。

 

箸をメインに使いつつ、空いた手でミスをフォローしていたシュウ。ボロボロこぼれる頻度が高いので、空いた手の出番がとても多いです。食べているうちに、シュウ自身もどっちがメインの手かわからなくなってきたのか。それとも単純に面倒くさくなったのか。

 

ふと気付けば完全に手づかみで肉丼を食べているシュウ。

 

空いた手はフォロー役からメインに昇格し、箸を持った手と交代です。

 

通常ならば「行儀が悪い!」と叱るシーンかもしれません。しかし私は叱れませんでした。何故か。ふざけたり遊んだりしているわけではなく、やるべき事をやろうと努力した結果の出来事だからです。

 

シュウは、箸が面倒くさければ早々にリタイアしてスプーンを使う事も出来たはずです。しかしシュウは投げ出しませんでした。何とか箸で上手に食べようと頑張ったのです。途中泣いて怒るくらいに気持ちが崩れても、箸を使う事を諦めませんでした。

頑張って頑張って、必死になり過ぎて我を忘れた結果、手づかみ食べとなったのです。努力の結果なのです。

それを思うと、迷いつつも結局叱れませんでしたねぇ・・・。

 

ただ、自宅だからいいものの、外では当然よろしくありません。ですから私は「箸を使おうという努力はすばらしい。けれども難しいなら今はスプーンで構わない。箸は今後また挑戦していけばいいよ。」と伝えたい。しかし・・・これが難しいのです。

先にも述べました通り、シュウは複雑な話は正確に理解するのが困難です。ですからどんなに言葉を選んで慎重に話しても・・・

 

お前箸使うの下手なんだから、いちいち使うんじゃねーよ。ヘタクソなんだから大人しくスプーン使っときゃいいんだよ。

 

・・・という意味に捉えられてしまう可能性があるんですよね。それは困るのです。そんな事を言いたいんじゃないんです。努力や向上心は認めてるんです。

細かいニュアンスが伝わらないというのは、時にこういう困った事態になってしまいます。

自閉症児に話しかける時はダラダラと長く離さずに要点をしぼって簡潔にという鉄則はわかっていますが、短くまとめるのが難しい話もあるじゃないですか。そういうのが悩みどころですねぇ~。

 成長と共に理解できる言葉が増えてきてはいるので、いずれはちょっと複雑な話もわかってくれるようになるのかな。

ちなみにこの出来事を療育で話したところ「予め『○○はスプーンで食べるんだよ。』と決めてしまってはどうか。」とアドバイスをもらいました。たしかに、そう決めてしまった方がラクですね。大人だって、スプーンやフォークは普通に使いますもんね。

 

それではまた次回。