発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

発達障害児シュウと歯医者。

先月のある日の事でした。シュウが「カブトムシいる。」と言いました。私は「まだ早くない?しかも森の中でもない道端で?」と思いつつ、シュウが指さす先を見ました。そこには1匹の虫がいました。

 

 

 

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だんごむしが。

 

え・・・何で?何でカブトムシとダンゴムシを間違えちゃったの??どのへんが似てた? 私はシュウがどれだけ妙な事を言っても全否定はしないようにしています。しかし予想外の出来事に動揺した私。

 

「あ・・・、カブトムシは・・・もうちょっと大きいよね(もはや大きさがどうこうという次元の話ではない)。」

 

・・・という、フォローになってるんだかよくわからない返ししか出来ませんでした。まだまだ未熟なmamemuchiです。こんにちは。

 

さてさて。あなたは定期的に歯医者へ行っていますか?私は行っていません。「特に異常を感じなくても定期的に通った方が良い。」とわかってはいるのですが。実際はなかなか行けてない、腰が重い私です。

しかしシュウは定期的に通わせています。発達障害に限りませんが、障害のある子は定型発達の子以上に歯医者って苦手な場合があります。ですから、慣らす為に定期健診に行かせているのです。

 

事の発端は今よりもずっと小さい時です。私の歯磨きの仕方が甘かったのか、シュウの歯に虫歯が出来てしまいました。最初のうちは薬を塗って様子見で済んでいたのですが、最終的には削らなければいけなくなりました。

当然の事ながら、泣いて暴れて大変でした。今って、「削らない虫歯治療」というものが存在しますよね。けれども我が家の近所には、それを取り入れている歯医者が全くありませんでした。こういうのはやっぱり大都市じゃないとダメなんですかねぇ・・・。

そして、「障害児歯科」を標榜している歯医者もなく・・・。仕方なく「小児歯科」として評判の良い所へ行ったのですが、やはりダメでしたね。

 

この経験から、私はものすごく反省しました。歯磨きは念入りにするようになりました。当時のシュウはダラダラ食いする事が多かったので、それも原因かと思い、ダラダラ食いは辞めさせました。

そして、定期健診にも通わせるようになったのです。ちなみに最初に行った歯医者とは別の歯医者です。シュウはやはりその歯医者に対して恐怖心を持ってしまったようで、行くのを拒否するようになったので・・・。別の歯医者で心機一転です。

 

新たな歯医者では、まずは慣らしから始めました。シュウはものすごく警戒していて、うがい用の水ですら「これ、みず?」と疑ってかかる始末でした

診察台の横にズラリと並べられた怖そうな治療器具も、警戒対象でしたね。先が鋭く尖っている物や、ドリルのようになっている物。まぁ大人が見てもちょっと緊張しますよね。

それらを気にして、診察台に寝ようとしないシュウ。先生が「これは使わないよ。置いてるだけ。」と説明しても信用しませんフッ素を塗りに来ただけなので本当に使わないのですが、猜疑心の塊のシュウ

結局先生は「じゃあこれは使わないから片付けるね。」と言って、シュウから見えない場所に器具類を移動させてくれました。それでようやくシュウは診察台に横になる事ができました。

 

バキューム(って言うんですかね?唾液を吸い取るやつ??)も怖がりましたね。手やお腹に当ててもらって痛くないとわかっても、いざ口に入れようとすると嫌がりました時間をかけて時間をかけて慣らしていきました。

 

フッ素等を塗る時に使うピンセットも恐怖対象でした。薬剤を染み込ませた脱脂綿(ガーゼ?)をピンセットでつまんで、チョイチョイっと歯に塗るじゃないですか。この場合の主役は脱脂綿なのですが、シュウの目に真っ先に飛び込んできたのは鋭く尖った先端を持つピンセットの方だったようです。

「あれ(ピンセット)で口の中をグリグリされるんだ。痛いに違いないんだ。」と思ったのでしょうね。拒否しました。

これも先生が時間をかけて説明して、シュウを納得させてくれました。

 

そんなふうに、先生が怒らず焦らずゆっくりと対応してくれたおかげで、現在のシュウは歯医者通いを嫌がらなくなりました。私よりも先にさっさと待合室に入っていきます。先月歯医者に行った際には、私が遅れて待合室に入った時すでにシュウは診察室の中でした

今までは私も一緒に診察室に入っていたのですが、いつもの定期健診であれば一人で大丈夫な様です。少ししたら普通に診察室から出てきました。何事もなく終了したようです。成長したな。

 

ただ、やはり「削る」という行為だけは別物のようで、恐怖心はそう簡単には取り除けないようです。以前の定期健診で「前に別の歯医者で削った部分の詰め物が取れている。虫歯になっているわけではないけれど、少し削って形を整えた方がいい。」と言われた事がありました。

しかしシュウは拒否。先生がドリル(削るやつ。名前がわからないのでドリルと表現します。)を手にするやいなや、ガバっと起き上がって抵抗の意を示しました。「ほんの少し削るだけだから痛みはないよ。」「音が大きいだけだよ。」等と説明しても聞き入れません。

先生がドリルを口に近づけると「おい、やめろ・・・。」と弱弱しく呟いて、弱弱しく先生の手を払いのけました。削る以外の事にはすっかり慣れたシュウですが、ドリルを前にしたら一気に弱気です。

結局、泣き叫ばせてまでして強行するような事ではないという判断になり、削る事はしませんでした。

 

ああ、やっぱり虫歯には細心の注意を払わなきゃいけないし、定期健診も欠かせないなぁと改めて思いました。定期的に診てもらっていれば、仮に虫歯になった場合でも治療の恐怖心は最小限で済みますものね。

 

小さい子をお持ちのあなた、子供がどんなに抵抗しても、歯磨きは妥協しないであげてください。虫歯になって、号泣しながら治療する方が負担です。これはもうね、本当に反省しているんですよ私。あと、面倒かもしれませんが、定期健診も是非行ってほしいなと思います。自分自身は行っていない私なので、「何を偉そうに。」という感じになってしまいますが・・・お子さんは!お子さんは特に!

 

それでは今回はこのへんで。私も定期健診行かなきゃなぁ・・・。