発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

小学生のシュウ、廊下が認識できていなかった。

乳製品の優しいまったりとした甘さが好きなので、ミルキーも好きなmamemuchiです。こんにちは。こんなの見つけました↓

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ミルキーのふりけかけ!業務スーパーで税込み84円で購入しました。

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おやつ的な立ち位置であるミルキーをおかずっぽくしてしまうって、どんな味に・・・?ご飯にかけて、とりあえず香りをチェック。うんうん、香りは特にミルキーっぽさが強いわけではなく普通。

ではお味の方は・・・確かに甘味は強めですね。けれども甘さの中にしょっぱさもあります。「穀物+甘じょっぱい」というのでわかりやすく言いますと、きな粉餅みたいな感じです。

悪くないですよ。名前から想像するほどのゲテモノ感はないです。悪くないと言いますか、私は好きですよ。こういうの。ただ、「ミルキーだな、これは。」というような味はしないですね。

 

ところで。言葉が遅い発達障害児シュウも、いろいろな言葉を少しずつ習得しています。国語の宿題も頑張って取り組んでいます。けれども、やはり苦手は苦手。言葉を自分で考えなければならないようなタイプの問題は苦戦します。

例えば「『き』のつく言葉を4つ書きましょう。」とか。こういうの、なかなか自分で思い浮かばないみたいです。定型発達の子と比べると語彙が圧倒的に乏しいですからね。ですからこの手の宿題の場合、私もヒントを出して協力します。

「緑の長い野菜だよ。シュウはあんまり好きじゃないよね。」「1番になった人のメダルの色だね。」等、シュウが知っているであろう言葉の中から答えに該当するものを選んで教えます。

この時心がけているのは、例えば「キムチ」や「帰化」等、シュウがその存在も意味も全く知らないであろう言葉は選ばないという事です。意味が解らないけどお母さんがそう言ってるから書いておこう・・・ではあまり勉強にならない気がするので。

ここで「キムチとは何か。」「帰化とはどういう事か。」等まで踏み込んで教える事が出来れば、それはそれでアリだとは思うんですけどね。

 

そこまでするの面倒くさいんで。

 

まあそんなわけで、つい先日も国語の宿題に付き合いました。その日の宿題の一つは「『ろ』がつく言葉を5つ書こう。」というものでした。ら行はただでさえ難しいですよね。シュウはひとつも思い浮かばないようでした。

私は「ケーキの上に刺さってて、フーって火を消すよ。」「3・2・1・・・ビューンって飛んでいくよ。」等とヒントを出し、シュウは「ろうそく」「ロケット」等の答えにたどり着きました。

そうやって回答欄を埋めていき、残りはあと1つ。

 

「あ、わかりやすいのがあるじゃん。廊下だ廊下。小学生にとってはものすごく身近じゃん。」

 

私はそう気付き、シュウにヒントを出しました。しかしシュウは「ろうか」という単語に辿り着けません。困ったような表情をするだけです。

 

「教室を出ると何がある?」

「ろ〇〇は走りませんって言われてるかもね。」

「朝、学校に来て上履きを履くよね。その後どこを歩いて教室に行ってる?」

「教室から体育館に行く時に通るよ。」

 

等々、思いつくかぎりのヒントを出しましたが・・・シュウは無言です。最終的には図解してみました。昇降口から教室までの簡単な見取り図を描き、廊下に該当する部分を示して「ここの事だよ。」と聞いてみました。それでようやくシュウは口を開きました。

 

「きたこうしゃ(北校舎)。」

 

間違いではないです。間違いではないですが、それで言うなら靴棚も教室もトイレも全部北校舎だと思います。

 

結局「ろうかだよ。ろうか。」と直接答えを教えました。

 

後日、先生にこの事を話してみました。するとシュウはやはり、小学校でも「廊下」を正しく認識できていなかったという事が判明しました。私の話を聞いた先生は、廊下掃除の最中に「今シュウ君が掃除をしているのはどこですか?」とシュウに聞いてみたのだそうです。シュウは答えに困っていたとの事でした。

 

小学校生活において、「ろうか」という言葉を全く耳にしないなどありえないと思うんですよ。シュウも「ろうか」という音自体は絶対に聞いたことがあるはずです。それなのに何故、廊下を正確に認識できていなかったのか。

私は「廊下という言葉が示す範囲が広すぎるのが要因では。」と思っています。

 

広い学校の中で、廊下は至る所に存在します。それこそ無数と言ってもいいくらいにあります。シュウの教室がある北校舎にも、その他の南校舎や本館、別館にもあります。

 

あそこも廊下、ここも廊下。そっちも廊下。廊下とは厳密にはどこからどこまでを言うのか。今、自分が立っているここ(廊下の床)は廊下なのか?今、自分がよりかかっているここ(廊下の壁)は廊下なのか?廊下の横に並ぶ荷物掛けのフックは廊下と言えるのか?

廊下と渡り廊下は違うのか?1階の廊下と2階の廊下をつなぐ階段は廊下ではないのか?

 

そんな感じで混乱していたのかなぁ・・・と思ったりします。

 

定型発達の子であれば「いわゆる『〇〇室』以外は基本的に廊下。隅っこにあるフックや棚、掲示物も含めて全体的に廊下と称する。必要に応じて『廊下にある〇〇。』と分類すれば良いが、通常『廊下』と言えば、部分ではなく空間全体をザックリと示すものである。」と捉えているかと思います。

 

シュウにとっては、そのへんの捉え方が難しかったのかもしれません。

シュウは何も言いませんから、憶測でしかありませんが。

 

もしかしたら他にもこういう事はあるかもしれません。その都度、確認してみないといけないなぁと思いました。

 

それでは今回はこのへんで。