発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

ゴールデンカムイ31巻、尾形の表情が切なかった 後編。

以前、「金カム尾形のキャラフレグランスを買ってみたが、何だかよく分からない香りだった。」という身も蓋も無い感想を述べた まめむち です。こんにちは。あの後に何度か使ってみた結果・・・「ベビーパウダーに似た感じの匂いだな。」という具体的な感想をようやく持てるようになりました。時間の経過と共に香りが変化していくのですが、最後の方の香りがね。ベビーパウダー感ありましたね、私の感覚だと。

 

さて、今回紹介するのはこちら↓

楽天栗きんとんの恵那栗工房 良平堂さんにて購入した栗ようかんです。

厄除招福の札が入っていまして、その裏側にはこんな事が記載されていました↓

購入したのが6月だったのでね。6月16日が和菓子の日って初めて知りました。商品には無料で袋も付けてくれました↓

購入したのが6月なのに、賞味期限は9月。長持ちです↓

包装紙を開けてみました↓

原材料は至ってシンプル。これ1本で1058kcalです↓

箱の中には銀色の包み↓

この包みなのですが、素手による開封が出来ず。ハサミで切り開いたので、手がベタベタになって少々面倒でした。温かい常温に置いていたからか、開いた包みから押し出そうとしてちょっと形を崩しちゃいましたし↓

手に持つとズッシリなこの栗ようかんは、重さ438g・縦5cm強・横19cm・高さ3.5cmくらいありました。

大きな栗がゴロゴロ入っています。

栗がたっぷりの羊羹が食べたいならば、文句無しにおススメです。もはや「栗羊羹を食べている。」というよりも「栗を食べている。」ですよ(褒めてる)!

どこを切っても断面図は↑のような感じで、本当に栗が沢山。価格は税込み3456円とお高めですが、この栗の量なら納得です。価値アリです!

 

さてさて、前回の続きです。今回もネタバレありです。

 

前の話の際に話題に出した、尾形のこの表情ですが・・・↓

※野田サトル先生著「ゴールデンカムイ」第31巻304話「歴史」より28ページ2コマ目(集

 社発行ヤングジャンプ)

 

これはねえ・・・笑顔なのがやるせなくて悲しくなります。右側の口角が少しだけ見えていますが、上向きになっているじゃないですか。この角度から、尾形が微笑んでいると分かりますよね。

小さいコマなのに口角まで描き込まれている事から、野田先生はこのシーンの尾形の心理描写をしっかりやっておきたかったのかなあと感じました。

真顔でもなく、不敵な笑みでもなく、満面の笑みでもなく、怒りや不満の表情でもなく・・・決して楽しそうな表情ではないのに、見ようによっては幸せそうな微笑。

 

ものすごく印象に残る表情です。

 

これがね、お母さんとの温かい触れ合いを思い出しての事ならまあ良かった(?)のですが。違うんですよね。ここで尾形が思い出しているのは、自分を受け入れてくれなかったお母さんなんですよ。決して幸せな記憶ではないんですよね。

 

頑張って鳥を獲ってきても見向きもされず、尾形自身の事は見ていないかのように「父親みたいな将校になれ。」と言われ、「おっ母 見て。」と何度言っても見てもらえず

 

そんな記憶。

 

普通だったら「あのクソ親・・・!!」とか「見てろよ・・・俺を選ばなかった事を後悔させてやる!」とか思って、もっと別な表情になっても違和感ない気がしますが・・・尾形はそんなお母さんでも大好き。だからこその穏やかで寂しそうな表情

 

このシーン、鶴見が尾形のお母さんの事を「母君」と丁寧に呼んでいたり、彼女が尾形にとってどれほど大切な存在だったのかを理解してくれてるっぽかったり・・・そういう所も好きですね。好きと同時に悲しいですが。

尾形自身は、自分がお母さんに愛されていなかった事は認識しています。後に「勇作だけが俺を愛してくれた。」みたいに言っているので、そういう事ですよね。実際本当に愛情ゼロだったのか、それとも心底愛してもらえた瞬間はあったのにそうと気付けなかったのか。そこは分かりませんが、尾形は自分を愛してはくれなかったお母さんの事を大人になった今でも忘れられずにいます

 

だからあの表情は悲しいです。見てると泣けてきちゃいますね。

 

こんなにも架空のキャラクターに感情移入して悲しくなったり泣いたり切なくなったりしたのはベイマックス以来です。

 

※参照↓

 

www.syuunoseityou.net

 

まあベイマックスの場合は最終的にはハッピーエンドなんですが。尾形は・・・本人的には満足死なのでしょうが・・・どうしても、「途中でどうにか軌道修正できなかったんか・・・。」と思ってしまう人生なので・・・。

 

ゴールデンカムイという作品に死後の世界が存在すると仮定するならば。

 

「おっ母、息子がそっちに行ったよ。満身創痍で心身ともにズタボロだから、抱きしめてあげてね、真正面からちゃんと見てあげてね、話を聞いてあげてね、労ってあげてね、認めてあげてね、今度こそちゃんと愛してあげてね。あと、幸次郎はぶん殴ってOK。」と尾形のお母さんにはお伝えしたいです。

 

語ろうと思えばまだまだ語れるこの話題ですが、まあこれくらいにしておきます。読者の心に響く表情が描ける野田先生はすごいなあと思います。

他の漫画家さんの作品でもそうですけれど、キャラクターの表情が素晴らしい漫画は好きですね~。

 

それでは今回はこのへんで。