昨夜から降り始めた雪は、今朝ついに本格的に積もりました。シュウは雪用ウエアで登園しました。子供たちは雪遊び大好きですが、こっちからしたら準備や後始末が面倒なんですよね~。こんにちは、mamemuchiです。
現在住んでいるのは関西ですが、生まれは東北な私。冬に雪が積もるのは当たり前な子供時代でしたね。雪国・豪雪地帯と称されるような所でしたから。大きいつららを取るのが楽しかったです。そんな懐かしい田舎ですが、今はもう遠い場所です。飛行機の距離なので、帰るのは年1回くらいです。
帰省と言うと、シュウが幼稚園に通うようになる前年度の出来事が思い浮かびます。少々育児に疲れていた私にとって、励みになる出来事があったのです。
子供って可愛いですけど、24時間ずっと一緒って疲れますよね。シュウが幼稚園に通うようになってからは自分の時間も持てるようになりましたが、それまでの4年間(シュウは4月生まれ)は自由時間なんてほとんどありませんでした。ワンオペ育児ってやつでしたからね。育児のサポートをしてくれるような身内は近くに全くいなかったのです。
ですから、年に1度の帰省は私にとって楽しみの一つでした。私がシュウから解放される数少ない機会だったからです。もちろん自分の親にシュウの成長を見せてあげたいという目的もありましたけどね。
シュウが3歳になったばかりのその年も、私は実家に帰省しました。昨年も帰省はしましたが、この年は状況が違っていました。シュウが母乳を卒業していたのです。だから何なのかと言うと・・・そうです!私が離れていてもシュウが飢える事は無いという事ですよ!!
シュウは私にベッタリなので、それでも長時間別行動はできないのですけどね。不安になって泣くので。でも、短時間なら大丈夫になったのですよ!これってものすごく大きいです。シュウはほとんど離乳食を食べず、母乳ばかり飲んでいました。なかなか卒乳できずにいました。私の方に限界が来てしまい(気持ち的に)、断乳に踏み切ったのがシュウ2歳4か月の時でした。
つまりこの時の帰省は、シュウ離乳後初めての帰省だったのです。私はやっと、実母にシュウを預けて1人で街に繰り出す事ができたのです。
独身時代の私は、雑貨屋さんが好きでした。ハンズとかLOFTとか、BULLDOG、チチカカ、宇宙百貨・・・よく行っていました。しかしシュウが産まれてからはそういう所には行けませんでした。まぁね、ちょっと田舎に引っ越してしまったから、その手のお店が物理的に近くにないという状況なのもあったんですけどね・・・。でも仮に近くに好きな雑貨屋さんがあったとしても、きっと行けなかったです。
シュウはよく泣き、よく暴れる子でした。一人で勝手にどこかへ駆けて行ってしまう事もよくありました。そんなシュウを連れて、壊れやすい物が沢山陳列されているお店なんて、恐ろしくて行けませんよ。
ですからシュウを実母に任せた私は、早速雑貨屋さんへ。一人でゆっくりと商品を見ていたら、とある店員さんと会話になりました。お互いに東北出身だが東京に住んでいた事があるという、珍しくも何ともない共通点があるだけかと思いきや。何と「東京に住んでいた。」とは言っても23区外という微妙に珍しいかもしれない共通点も判明。ちょっと意気投合して話が盛り上がりました。
会話の中で私は「雑貨屋さんは好きだが、普段は子供が一緒なので来られない。今は久々の帰省で、実母に見てもらえているから来られた。」という旨を伝えました。すると店員さんは私に言いました。
「偉いですね~。小さい子供さん連れてくるお母さん、多いんですよ。それで商品壊しちゃう事もあるんですよ。」
ただのリップサービスだったのかもしれない。セールストークだったのかもしれない。でも、それでもすごく嬉しかったです。
育児をしていて褒められる事ってあまりないです。もちろん褒められる為に育児しているわけではない。それでもやっぱり批判されてばかりだと気分は沈みます。育児をしていて、至らない点やマナー違反な事もあるとは思います。でも、自分なりに精一杯気を使っている部分もあるのです。
そこをわかってもらえたような気がして、大げさかもしれないけれど救われたような気持ちになりました。
あの時の店員さん、本当にありがとう。言葉を話さずに泣きわめいてばかり、外に出れば少しもじっとしていないシュウの世話に私は疲れを感じていたました。そんな私にとって、あなたの何気ない言葉は今も心に残っています。
翌年も実家に帰省はしました。店員さんにはその時にまた会いたいと思っていました。しかし、件のお店は撤退してしまったらしく・・・昨年お店があったフロアには何もありませんでした。
お礼、言えなくなってしまいました。
言った本人は何気なく言っただけかもしれませんが、優しい言葉は大きな力になります。私も、優しい言葉を沢山発していけたらなぁと思っています。
あの時の店員さん、ありがとう。
それでは今回はこのへんで。