発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

私が致命的なまでに苦手な事。

 2018年度がスタートしましたね。新たな季節です。あなたはどのようにお過ごしでしょうか。私は毎回毎回長期休みというのは時間の使い方に苦慮します。シュウが常に家にいますからねぇ。ずっと家にいるのも退屈だけれども、用もないのに外出ってのも・・・。

しかし今回の春休みは、何だかんだで外出の機会が多いです。病院に行ったり、役所関連に足を運んだり、卒園はしたものの幼稚園に用があったり・・・等々。どれも別段楽しいイベントではないのですが、外出する切っ掛けになりますからね。アクティブに過ごせて良しとしているmamemuchiです。こんにちは。

 

さて、2017年度最後はしんみりした話で終わりました。シュウと自転車2人乗りできなくなってしまうので寂しいという話でしたね。気持ち的な話でした。今回はもっと現実的な話をしたいと思います。

シュウを自転車の後ろに乗せられなくなるのは、もちろん寂しいです。それは本当なのですが、もっと直接的に困る事があります。

 

これからはシュウとの移動がものすごく不便になってしまう。

 

・・・という事です。通常であれば、親は親、子は子で自転車に乗ればいいだけの話でしょう。しかしダメなのです。それは出来ないのです。何故ならシュウは、交通ルールを守れなくてめちゃくちゃ危ない運転をするからです

それに関しましては、こちらをお読みいただければわかると思います。

 

そんなわけで私はここ1年ほどは、移動手段について頭を悩ませておりました。私は一応運転免許を所持しています。しかし絵に描いたようなペーパードライバーで、運転はものすごく下手です。運転も下手ですが、駐車はもっと下手です。シュウを乗せてスイスイ走るなんて夢のまた夢です。

しかしそんな私も一応、何もせずに諦めていたわけではありません。車の運転が出来るようになろうと、練習はしたのです。私が住んでいる地域は、車社会です。「バスや電車が1時間に1本」という程の田舎ではありませんが、東京のように「時刻表のチェックなんて必要ない程に頻繁にバスや電車が出る」わけでもありません。

独身独り暮らしならともかく、子供がいるとなるとやっぱり車に乗れた方が便利なのです。

ですから練習しました。運転好きな人に先生になってもらって、道を走ったり、駐車スペースに停めたり・・・。

でもねぇ・・・やっぱり私は運転が苦手だと再確認したに過ぎない結果に終わりました。

 

私なりに努力はしたのですが、ダメでした。単純に運転するだけなら何とか出来ましたけれどね。それも、知らない道だとダメです。不安で仕方ありませんでした。車線変更のタイミングも自信が持てませんでしたし、交差点でどっちが優先なのかとかもイマイチ・・・。しかしそれより何より、バック駐車が致命的にど下手。

どこに行くにしても、駐車は必須じゃないですか。駐車ができないとなると、運転だけ出来ても意味ないです。

あれ?私はそもそも何で免許が取れたんだろう?

 

そんなわけで、今は運転に対するやる気が冷めてしまっている状態です。

シュウが登校後に具合が悪くなったりしたら・・タクシーにすればいいや!

家で熱を出したりしたら・・タクシーにすればいいや!

 

お金はかかりますが↑のような事って、頻繁には起きませんから。たまにですから! とりあえずはタクシーで凌ごうと思っています。

 

ただ、私がこうして「一旦運転は諦める」という選択ができたのは、シュウが学区内の小学校に通ってくれるからです。これが養護学校となると、話は違ってきます。私は意地でも運転が出来るようにならなければいけなかったでしょう。

なぜなら、養護学校は遠いからです

 

もちろんスクールバスはあります。しかし、体調不良で早退となった場合や諸事情で遅刻となった場合は私が送迎しなければなりません。そうじゃなくても、参観やらPTAやらで親が学校へ行く機会は多いでしょう。足が必要になります。

そもそも私が「車を運転できるようになろう。」と思ったきっかけは、養護学校の見学に行った事でした。行く前から遠いのは分かっていました。しかし実感を伴ったのは、実際に行ってみてからでした。養護学校は駅からも離れていますから、親が車の運転が出来ないというのは現実的じゃないなぁと身に沁みたのです。

 

養護学校見学を機に奮起して頑張る→しかし上手くいかない→しんどいなぁ~→「シュウ君は学区内の学校の支援学級が適切では。」という答申を教育委員会から受け取る→よし!じゃあ1番の問題は解決したから小休止(←今ここ)

 

なんかさ、もっとこう・・・横幅が少ない2人乗りの車ってないですかね?結局、幅の感覚が掴めないから上手くいかないし、怖いんですよ。私にとっては軽自動車すら充分にデカイんです。だから、横に2人じゃなくて縦に2人。荷物もそんなに大量には載せられなくていいから。買い物だったら私が自転車でパ~っと行っちゃえばいいだけだし。

天気が悪い日やシュウの具合が悪い日に、ちょっと用事を済ませる為に乗りたいだけだから。長距離なんて走らないから快適機能も最小限でいいし。

 

ないかなぁ~、運転センスゼロの私でも乗れる、そんな理想の車・・・。小さい車って、あるにはあるみたいですけど全部1人乗りなんですよね。それだと意味がない・・・。だったらそんなの自転車やバイクでいいし。

 

そうそう、世間にはオープンカーなる車があるじゃないですか。あれを見る度に私は「今日って晴れてるけど風は冷たいよなぁ。よく寒くないな・・・。」「外から丸見えだから、気が抜けないよなぁ。」「急に雨降ってきたら大変そう。」等と思っていました。

しかし、今は違います。現在、オープンカーを目にする度に思うのは・・・

 

視界を遮る物が最小限だから、バック駐車や安全確認がめっちゃラクそう。

 

・・・という、非常に現実的な事です。オープンカー乗りの方からしたら、「そんな事よりも、もっと注目すべき点あるだろ!」って話でしょうね。

 

そんなわけで、車の運転がものすごく苦手な私ですが、おかげで分かった事があります。シュウの気持ちです。いや・・・シュウに限らず、発達障害の特性故に苦労する人達の気持ちと言った方がいいでしょうか。

発達障害はその特性故に、定型発達の人だったら難なく出来てしまう事でも苦労する場合があります。けれどもそれって、本人が怠けているわけではありません。サボっているわけでもないし、やる気がないわけでもないです。

本人なりに精一杯やっています。それでも対応しきれないのです。周囲の人たちも大変でしょうが、本人もつらいです。

 

世の中には、何でも平均レベル以上にこなしてしまうハイスペックな人もいます。・・・が、「どう頑張っても平均に達しない、ものすごく苦手な分野」がある人もまた、多くいると思います。車に苦戦する私は、そういう人の気持ちがちょっとわかった気がします。

 

何で世の中の人達は、あんなにもスイスイと車を動かせるんだろう。知らない道が怖くないんだろう。とても不思議です「運転免許を取ったら(車を買ったら)、まずはドライブを楽しみたい。」とか、信じられません。「ドライブ」って、運転が目的の娯楽ですよね。「買い物に行く」とか「通勤に使う」みたいな、「手段」ではないわけですよね。う~ん・・・信じられん・・・。運転を「楽しむ」余裕がある事が信じられん・・・。

 

今後も車の練習はしていくつもりですけど、いつ乗れるようになるかは・・・。けれども「どうしても出来ない事がある人の気持ち」がわかりましたから、私の努力は無駄ではなかったなぁと自分に言い聞かせています

 

あ、ちなみに私は決して「苦手な事は車関連だけで、他の事は全てにおいて平均以上をたたき出せるハイスペック人間」ではないですよ、ハイ・・・。苦手な事は他にもたくさんあるのですが、その中でもトップを独走するのが車関連って事ですよ・・・ハハ・・・。

 

今回はシュウではなく、自分の話になってしまいました。たまにはこんな回もあると言う事で。

それではまた!新年度、楽しく過ごしましょうね!