発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

吸引分娩。

10月も後半。ハロウィンが近づいていますね。だからと言って、ハロウィンを楽しむ特別な何かをする予定はないmamemuchiです。こんにちは。

私自身はそんなですが、放課後デイにてシュウがハロウィン用モンスターを作ってきました。こちらです↓

 

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なかなか不気味!!

 

いろいろな顔のパーツが用意されている中から好きな物を選び、風船に貼り付けたのでしょう。

吸血鬼の口、象の鼻、目は・・・魚・・・?とにかく組み合わせが功を奏して(?)迫力ある仕上がりに。闇の中だと更に不気味に。

 

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まあそれはさておき。先日たまたま「吸引分娩で産まれた子がその後亡くなり、医療ミスなのではと考えた両親が訴訟を起こした。」という内容の記事を見かけました。

私は、いろいろと考えてしまいました。シュウも吸引分娩で産まれてきたんですよ。

予定日を過ぎても全く生まれる気配がなく、人工的に陣痛を起こして分娩台へ。しかしどんなにいきんでも全くシュウは出てこれず。最終的に吸引分娩で出てきました。3800gオーバーの大きな赤ちゃんでした。私は産むのに苦戦した為、膣の奥まで裂けてしまい出血多量。ギリギリ輸血はせずに済むくらいの出血量だったらしいです。

出産時は実母が立ち会ってくれていたのですが、その実母から後日聞いた話によると「あと1回吸引かけても出てこなかったら帝王切開。」というような緊迫した状況だったそうです。お医者さんたちがそう話していたそうです。出産時の私は周囲の人の会話なんて全く聞こえていなかったので、「そんな大変な状態だったのか・・・シュウ、ギリギリで産まれてきた・・・。」と驚きましたね。

 

現在の所、発達障害になる原因と言うのは正確に判明していませんよね。私はこう思った事があります。「吸引分娩で脳がダメージ受ける事ってないのかな?」と。

いえ、お医者さん批判ではないんです。医学は日進月歩。今日わかっていなかった事が明日解明されるかもしれません。今日まで良いとされていた事が、研究の結果、悪いとされる事だってあります。

だから吸引分娩に関しても、「胎児の体に悪影響はないとされてきたが、様々な研究の結果、悪影響が出る場合もあると判明した。」・・・なんて事があっても不思議じゃないなと。

 

ただ、私は吸引分娩を全く後悔していません。「帝王切開は術後がしんどいって聞くし、意識あるままお腹切るとか怖いなぁ・・・。」と思っていましたから。普通分娩であれ以上苦痛が長引くのも辛かったですし、吸引でシュウを産まれさせてくれた事には感謝しかないですね。

後日お医者さんから聞いた話では、

・シュウの頭が大きかった為、どう頑張っても自力では出産できなかっただろう

・もう1週間ほど早く入院した方が良かった。

・今後また妊娠出産する事があったら、3500g以内で産めるように調整した方がいい。

母子共にダメージが大きく、入院が長引くかと思った。(実際は私もシュウも驚異の回

 復力で健康を取り戻し、予定通りの日数での退院だった。)

・結果的にはうまくいったお産だったが、実はかなり危険

 な状態だった。

 

・・・という事でした。改めて、命を落とす事無くお産を終えられた事に感謝しましたね。

 

世の中、難産の人もいれば安産の人もいます。安産な人や出産未経験者だと実感がわかない場合もあるかもしれませんが、お産ってすごく大変な事なんですよね。母も子も命がけです。

実際その場にならないとわからない事もあるでしょうし、医学は完全ではありません。必ずしもマニュアル通りが正解ではない場合だってあるかもしれません。お医者さんも助産師さんも看護師さんも、何でも出来る魔法使いではありません。

それでもお医者さん達は懸命に頑張ってくれます。悪い事は最小限になるように、出来る限りの最善を尽くしてくれていると思うのです

 

だからもしも。もしもですよ?もしも今後、「吸引分娩は危険。廃止。胎児が何らかの障害を負う可能性あり。」なんていう時代が来たとしても。

私はシュウを産まれさせてくれたお医者さんたちを恨む事はないと思います。

 

けれどもここまで読んでくれた方の中には、「何だかんだ言っても、子どもが生きてるからそう思うのでは?障害と言っても軽度だからそう思うのでは?」なんていう意見もあるかもしれませんね。

たしかに、シュウは生きています。発達障害はありつつも、出来る事が増えて、小学校にも通えています。

私が読んだ記事の方のように、子どもが亡くなってしまった場合と同列に語るのは失礼かもしれません。私は子供が生きている。子供が産まれてすぐに亡くなってしまった時の気持ちなんて、想像するしか出来ません。そしてその想像は、大なり小なり実際とは違っている物なのでしょう。

 

「結局何が言いたいんだ。」というような文章になってしまいましたね。夢みたいな話かもしれませんが、システムや医術がもっともっと進歩して、医療訴訟なんて必要無い世界になればいいなぁと思っています。報われないお医者さん、悲しい思いをする妊婦さん。そういう人たちがいない世界が実現したらいいですね。

 

それでは今回はこのへんで。ちょっと暗い話になってしまったので、最後に爽やかな画像を↓ 植木鉢で育てている朝顔。何らかのタイミングで地面にも種が落ちていたのか、ある日花が咲きました。水もあげていなかったのに。植物の生命力は素晴らしいです。 

 

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