発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

こだわりはなくなるかもしれない。でも・・・。

「コロッケのまんま」というお菓子をご存知ですか?

 

 

これが、すごく美味しいんです。本当にコロッケそのまんまな味がします。じゃがいもとひき肉の、定番コロッケの味です。シュウは偏食が激しい子ですが、「コロッケだよ。」と言って渡したら疑いもせずに食べました。「おいしい。」って言っていました。

 

これってお菓子ですけれど、本物のコロッケのふりしてお弁当に入れても大丈夫なんじゃないかと思いますね。サイズもお弁当向きです。私はやった事ないんですが・・・。今の季節、幼稚園ではお弁当を保温庫に入れるので。常温なら大丈夫だと思うのですが、温められちゃうと食感とか違ってくるのかなぁ・・・と、心配で。

スーパーでのお値段は150~200円くらいの所が多いです。量が少ないので割高な気がしなくもないですが、美味しいのでたまに買ってきて食べているmamemuchiです。こんにちは。

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↑ 商品の実物。コロッケっぽい!!

 

さて、これまで数々の「シュウのこだわり」について話してきました。今回は「以前はものすごくこだわっていたけれど、今ではほとんど気にしなくなったこだわり」について話したいと思います。

 

今よりもっと小さかった頃のシュウは、家の電気を自分でつけたがっていました。私がつけると怒っていました。どんなに暗くなっていても、シュウが電気をつけるまでは待っていなければいけませんでした。地味に不便でしたね。

ただ、「電気つけて。」と言えばつけてくれていましたから、そこまで大きく困る事はなかったです。

「電気をつけるかどうかは子供の気持ち次第なので、子供がその気にならない場合は、日没後ずーっと闇の中で過ごさなければならない。」というお宅の話を聞いた事があるのですが、それと比べたら大分マシと言えますね・・・。

 

トイレの水を流すのをやりたいというこだわりもありましたね。このこだわりも、今はなくなりました。むしろ、流さない場合があるくらいです。これはこれで困るので、使用後はちゃんと流してほしいです。

部屋の電気と違って、トイレの水を流すのを自分でやるというのは良い事です。ただ、シュウの場合は、自分だけにとどまらなかったのです。私がトイレを使用した場合でも、シュウは自分で水を流したがったのです。

私が水を流してしまうと号泣でした。何で・・・。

まぁこれも、私以外の人に対してはこだわらなかったのが、不幸中の幸いですかね・・・。電気同様、今は無頓着になりました。ほっとしています。だって、いくらシュウ本人が望んだ事とは言え、流す前のトイレを見られるって嫌じゃないですか・・・。私にも羞恥心はあります。

 

買い物に行った際のこだわりもありました。お会計の時、お金の受け渡しを自分でやりたがる時期があったのです。これは定型発達の子にも多いかもしれませんね。

これは世のお母さんたちの多くが困っているのではないでしょうか。子供にやらせるとモタモタして、お店の人や他のお客さんに迷惑が掛かる。やらせないとなると子供は泣いたり暴れたりするので、それはそれで周囲に迷惑が掛かる。

前門の虎後門の狼です(違うか?)。

 

このこだわりには本当に困りましたね。しかしどんなに困っても、買い物に行かないわけにはいきません。私は基本的に現金払いが多いのですが、クレジットカード払いを多用して凌いでいました。現金を全く出さないとなると、シュウもおとなしかったですね。

しかし、「この作戦は成功だ・・・。」とほくそ笑んでいたのも束の間。シュウは現金の取り扱いを諦めた代わりに、カードのやりとりに参戦したがるようになりました。店員さんにカードを手渡すだけでは飽き足らず、カードリーダーにカードをシュっと通す作業までもやりたがるようになってしまったのです。

クレカ作戦あえなく失敗です。

ただ、このこだわりも、いつの頃からか弱くなってきました。今でもレジでのやりとりに参加したがるのは変わらないのですが、状況次第で我慢は出来るようになってきています。「今はお客さんがいっぱいいるからお母さんがやります。」「おつりはお母さんがもらいます。シュウはカードをもらってください。」等の説明が通用するようになりました。

 

そんなわけで、こだわりも様々です。続くこだわりもあれば、なくなるこだわりもあります。現在子供さんのこだわりに困っているあなた、そのうちそれは消えるかもしれません。周囲の状況やあなたの精神状態が許すのであれば、見守る選択もありかもしれません。

ただ、こだわりに関して療育で言われた事があります。

「自分の中で完結するようなこだわりならいいけれど、他者を巻き込むようなこだわりや、子供に主導権を持たれると困るこだわりは容認し過ぎない方がいい。」との事です。

 

例えば、「靴下は絶対に右から履きたい。」というのは、まぁいいじゃないですか。本人がそれで気分良く過ごせるのであれば。誰も困りません。

しかし日程に関わらず家を出るのは絶対に〇時△分。それ以外の時間の外出は断固拒否。」だとか家で聞く音楽はロックオンリー。しかもライブ会場並みの爆音で。」とかだと、どうでしょう。周囲の人間も巻き込まれて迷惑を被りますよね。本人だけの問題ではなくなってしまいます。

 

私も、シュウが発する全てのこだわりを受け入れてきたわけではありません。「それはダメだろ・・・。」と感じたこだわりは、最初から絶対に受け入れないようにしていました。1度でも受け入れてしまうと、それがパターンとしてインプットされてしまいますから。シュウの中でこだわりとして成立してしまうのです。ですから、「これはいいけど、こういうのはダメ。」という線引きはブレないようにしていました。これは健常児の育児でも同じだと思いますが、「その時の親の気分によって是としたり否としたり。対応が一貫していない。」というのは好ましくないですよね。

子供は混乱しますし、不満を持つことでしょう。私自身も子供の時、大人のそういう対応にはものすごく不信感を持ちましたもん。ですから、自分は子供に対してやらないように気を付けています。

 

まぁ、信念として上記のような志は持っているのですが・・・上手くいかない場合も多々あります。私の信念を上回るくらいにシュウのこだわりが強っていうね・・。そうなるともはや、根性比べの様相を呈します。どっちが先に折れるかの勝負です。

 

そうそう、こだわりってね。他の子供たちはまた違うかもしれませんが、シュウの場合は基本的に減りません。1つのこだわりが消えたと思ったら、その空白を埋めるかのように新たなこだわりが発生するのです。

 

シュウの脳内の「こだわり」というジャンルにおいては、どうやら質量保存の法則が働いているようなのです。働かなくていいのに。

 

今後はどんなこだわりが増えて、どんなこだわりが減るのでしょうか。シュウの変化をこれからも見守っていきたいと思います。

それではまた!