シュウが「みえなくする。」と言って、姿見にガムテープを貼っていました。
本当は全面に貼り付けるつもりだったのでしょうが・・・面積が大きいので途中で力尽きたみたいです。
姿見の次は襖にもガムテープを貼り始め、「ここはとおれないよ。」とか言っていました。襖の引手をガムテープで封鎖し、壁から襖にかけてもガムテープをベタベタ。私が開けにくそうにしているのを見てご満悦でした。
子供ってわけのわからない事ばかりしますね。こんにちは、mamemuchiです。
シュウはガムテープも好きですが、マスキングテープやセロテープも好きです。空き箱におもちゃを詰め込み、マスキングテープで封をしては「おとどきもの(お届け物)でーす。」と私に渡してきます。
テープ類で遊んで上機嫌なシュウですが、機嫌が悪くなる瞬間があります。それは、テープが上手く切れず、ぐちゃぐちゃになってしまった時です。切ろうとした箇所で上手く切れず、じゃあもうちょっと伸ばして別の箇所で切ろうとするも、それも上手くいかず。苦戦しているうちにテープは無意味にどんどん長くなっていき、テープ同士がくっついたりシュウの身体にくっついたり・・・。
こういう時、「(上手く出来ないな・・・)お母さんやって。」みたいになれば問題ないんですよ。でも、シュウはキレます。怒涛の勢いでキレます。
顔を真っ赤にして泣きながら、
「もぉ!もぉお~~!! できないできない!!!もぉしらないぃ~~!!やめたやめた!もうや~めたぁぁ~~~!!!!!」
・・・と、語彙が少ないなりに精一杯の悪態をつきます。
私が切ってやっても、しばらくはイライラがおさまらないようで・・・しばし荒れ狂っていますね・・・。失敗を必要以上に重く受け止めてしまっているのでしょうね。「テープが上手く切れない」というだけの事なのに、もはや物事全てが上手くいかないかのような気持ちになってしまうのでしょうか・・・。
シュウは失敗にすごく敏感で、テープの件以外でも、上手くいかない事に対しては物凄く不機嫌になってしまいます。この傾向は、発達障害児にはありがちらしいです。目に見える事を優先的に考えてしまいがちなので、何か失敗してしまうと、それだけで頭が一杯になってしまうのかもしれません。
実際には、そこまで重くとらえなくてもいいような失敗が多いんですけどね。私からしたら・・・。
ガムテープやマスキングテープはベタベタとくっつきやすく、シュウの怒りを買いやすい代物ですが、その点セロハンテープは比較的楽だったりします。手先が不器用なシュウでも簡単に切れます。
少し前のシュウは、テープと言えばセロテープでした。いろんな所にベタベタベタベタ・・・無駄にテープを減らしてくれていました。シュウはセロテープを心の底から信用しているようで、「セロテープ=万能接着剤」のように考えているフシがありました。
どんな物でもセロテープさえあればくっつくと信じていたのです。
3DSとタッチペンをつなぐ、「伸縮性のあるコイル状の部分」がちぎれてしまった事がありました。よくわからないあなたは、固定電話の電話機と受話器をつなぐ部分を思い出してください。あれの縮小版です。
この時シュウは、ちぎれた部分を合わせてセロテープを巻きつけていました。そして、これで大丈夫と思ったシュウは、早速タッチペンを使おうと引っ張りました。しかしセロテープの粘着力程度では、引っ張る力には耐えられません。あっと言う間に、再びちぎれてしまいました。
納得いかないとでも言いたげな表情を浮かべたシュウでした。
別の日には、何故だかはわかりませんが、パズル(小さいピースの方じゃなくて板面の方)を壁に貼り付けようとしていました。でもパズルの板面って、そこそこ重量があるじゃないですか。紙みたいに軽いわけではありません。しかしセロテープの威力を過信しているシュウは、絶対出来ると信じてセロテープを使い始めました。
60ピースという、それなりに大きいサイズの板面を壁に押し付けるシュウ。3~4cmほどに切ったセロテープで2~3ヶ所ペタペタと留めました。紙のポスターを貼る時みたいな感覚です。
しかしシュウが貼りたいのは紙ではなく、厚みも重さもある物です。セロテープは板面の重さに耐えかねて、板面すぐさま落下。
シュウはやはり不満顔。
もっとセロテープを長めに切り、たくさん貼れば何とかなったと思うのですが・・・。シュウはそこまで頭が回らなかったようです。
またまた別の日には、嬉々として「ねえねえおかあさん。かぎかけちゃったから、あかないよー。」と報告してくるシュウ。こんな事をしていました。
観音開きの扉の取っ手にセロテープが巻かれています。開かない・・・。
何でこういう事ばかり思いつくのでしょうか?
ちなみにこの扉の横には同じような扉があるのですが、そちらは次のような状態でした。
私の腕時計が取っ手にかけられています。何なんだこれは・・・意味がわかりません。まぁ、意味なんて無いんでしょうけど。本人はとてもとても楽しいらしく、一人で大笑いしていましたが。シュウの笑いのツボが、いまいちわからなかったりします。
こうして日々テープ類を無駄に大量消費しているシュウの為に、私は常にテープのストックを切らさぬよう、日々気を付けているのです。
それではまた!