発達障害の子との毎日

発達障害の子供との日常を綴っています。真面目な話あり、くだらない話ありです。

自閉症、名は体を表さない?

シュウがやり始めた3DSの無料ダウンロードゲーム、「みんなでカービィハンターズZ」。シュウに付き合って私もやり始めたのですが、近頃シュウよりハマっています。とうとうシュウのミッション達成数やレベルを超えてしまいました。こんにちは、mamemuchiです。

 

シュウは自閉症です。それは私も受け入れているのですが、この「自閉症」という名前、あなたはどう思いますか?私は「この名前、もうちょっと何とかならんのか・・・。」と思ったりします。

だってね、名が体を表してないじゃないですか。

他の障害やら病気やらは、大体本質を捉えていますよね。例えば・・・

心臓病→読んで字の如く「心臓」の病気

骨粗鬆症→「骨」ってついてるから、何か骨の病気

筋ジストロフィー→「筋」って事は、筋肉関連の病気?

アルコール依存症→「アルコール」に依存している状態

・・・みたいな。けれども、「自閉症→自分の世界に閉じこもっている病気」ではないわけですよ。まぁそういう症状も無くはないですけど、それはこの障害の本質ではないと思いますね。

 

ただ、私も最初は勘違いしていたんですよ。自閉症とは「他者と関りを持ちたがらず、自分の世界だけで生きていこうとする」障害だと思っていたんです。字面に引っ張られていたんですね。

その為、当初はシュウに自閉症の可能性があるなんて全く考えていませんでした。極端に落ち着きがなく注意力も低かったので、「もしかしてADHD(注意欠如多動症)とかなのかな?」とは思っていましたけれど。シュウは私の目をしっかり見てくれましたし、人に興味がないというわけでもありませんでした。言葉は遅くて、私に要求がある時は「んっ!んっ!」としか言えませんでしたが、それだって他者とのコミュニケーションの一環ですし。

そんな風に考えていた為、シュウに自閉症という診断が下された時は驚きましたね。ショックだったわけではなく、ただただ驚いたのです。

 

「え?自閉症って、もっとおとなしい感じなんじゃないの?こんな、欲求の激しい、活発な自閉症ってあるの?まぁクレーン現象は思いっきりしてるけど。へぇぇ~!自閉症って一言で言っても、いろんな症状があるんだなぁ~。

 

・・・って思いましたねぇ。現在のシュウも、どっちかと言えば活発なタイプです。単独行動をしたがる場面も多々ありますが、お友達と過ごすのも楽しんでいるみたいです。拙いながらも自分から声をかけたりもします。私に対してもね。一緒に遊びたがったり、就寝時はピッタリとくっつきたがったり、私が部屋を移動するとすぐに追いかけてきたりしています。自分だけの世界に閉じこもってる感は全くありません。

シュウを療育に通わせている関係で、私は今までに何人もの自閉症児を見てきました。世界中に沢山の自閉症児がいる事を考えれば、微々たる人数ではあるんですけど。その私の経験の範囲内ですと、「他者に全く興味がなく、気持ちが閉じこもっているタイプの子」って、少なかったです。大多数の自閉症児達は、先生や同じグループの子達と関わりながら過ごしていました。

 

まぁね。自閉症児たちは、「相手の気持ちに配慮するのが不得手で、自分優先みたいな振る舞いをしてしまう」事がありますからね。それを持って「自分中心=相手を尊重できない=相手を受け入れていない=自分の世界に閉じこもって、世界を見ずに生きている=自閉症という見方もできなくはないですが。そういう意味では「自閉症」という表現も、間違ってはいないのかもしれません。

けれどもやっぱり「自閉症」という言葉から一般的に連想してしまうのって、「ひきこもり」とか「鬱」とか「他者に興味を示さない」とか・・・そんな現状とは違うイメージじゃないですか?

 

ただ、「じゃあ適切な名前は何なのか」という事になると難しいんですがね・・・。どうして「名が体を表していない状態」になってしまったのかと言えば、「症状が多岐にわたる」からなんですよね。一言で言い表せないんですよね。

言葉の遅れ・こだわりの強さ・融通のきかなさ・感情コントロールが難しい・相手の気持ちがわかりにくい・感覚過敏・感覚が逆に鈍感・空気を読むの苦手・・・等々、たくさんあります。ここに挙げた以外にもありますよね。そして、それらの症状のどれに該当するかは人によって異なります。傾向はありますが、それは絶対ではないです。

 

う~ん、一筋縄ではいかないですね・・・。いずれは大多数の人達が、「自閉症」を正しく理解できる日が来るのでしょうか。自閉症の人達の生き辛さが、無くなる日は来るでしょうか。そういう日が来る事を願って、私はこのブログで情報を発信していこうと思います。

 

それではまた!